日本最西端!与那国島!/行き方/島内ガイド/観光/【写真】
<Dr.コトー診療所の聖地>フェリーよなくに/ 与那国馬~絶海の孤島~[沖縄・石垣島]
by Fujita Minori
2024.12.10
とうとう来た。日本最西端、与那国島。ミステリーの定番、まさに絶海の孤島でございます。
皆さんは与那国島(よなぐにじま)をご存知でしょうか。学校の授業で習ったかもしれません。ここは日本の最西端に位置する島で、沖縄本島から約509km、石垣島から約124km、台湾まで約20kmほどに位置していて、それ故に国境の島と呼ばれます。アーモンド形の島で、面積約29㎢、東西約12kmと、小さくとも断崖と大海原の織り成す壮大な景観があり、日本在来馬の与那国馬がそこここにいたりと同じ日本とは思えない雰囲気を楽しめます。
ここへ来る方法は二通りあります。一つは空。与那国島には小さいながら空港があり、便は少ないのですが那覇と石垣から出ています。与那国空港は島に数少ないお土産売り場も併設しているので、飛行機を使わない場合も観光のチェックポイントとして活用できそうです。
そしてもう一つが海。石垣島からフェリーが出ておりまして、我々はこの手段で行きました。フェリーよなくに、別名ゲロ船、、、。この恐るべき名前の通り、凄く、揺れます。私は体験主義者なのでせっかくなので立って耐えてやろうと乗り込んだのですが、ものの数十分で負けました。この船はさすが、トイレに嘔吐台が設置されているのです。乗船した際はぜひ活用してください。
船に揺られること約4時間。見えてまいりました。与那国島であります。崖。灯台。、、、かっこいいですねぇ。
到着したらまずはレンタカーを借ります。車がないと始まりません。レンタカー屋さんでは宿泊地を記入しないといけませんが、車内泊する気満々なので当然そんなものはございません。追及されましたがこれから決めようと思っていますと、何とか切り抜けました。それでは観光へまいりましょう。といっても目立った寄り場は限られています。島は周囲をぐるりと道路が一周しており、その沿いに名所が点在していますが1日あれば十分回れます。内部にも見るべきものがあるようですが、今回は時間の都合上省略しました。
空港付近で車を手に入れて、まずは東へ車を走らせます。まず驚くべきは交通量の少なさ。対向車も後続車も全く見当たりません。私事ながら車の多い都会などでは怖くて運転したくない私にとって天国のようでした。草木がうっそうとしており、野性味溢れます。所々に大きくて立派なお墓が見えます。まるで遺跡のようです。そうしているうちに与那国島名物、「テキサスゲート」の記念すべき一つ目に差し掛かりました。これは野生の馬や鹿がそれ以上人間の生活圏に侵入しないよう作られるもので、道路に何本もの深い溝が掘られています。馬の蹄の直径より幅が広いからそこを歩けないという仕組みだそう。車はガタガタと揺れながら通過できます。そのテキサスゲートの向こうに待ち構えているのは、、、。
与那国馬です。かわいいです。与那国馬は日本固有の在来馬です。体高は100cm強と小さく、ポニーに分類されます。温厚な性格をしていて近寄っても逃げません。ワイルドな毛並みが風でなびきます。雄大な風景と相まってまるで異世界へ来たようです。
ゲートから島の最東端は目と鼻の先。東崎(あがりさき)です。「空は雲に覆われ、隙間から銀色の陽光が差し込む。風が吹きすさぶ中、古びた灯台の方へ斜面を歩いていくと、朽ちた鉄柵が点々と並んでおりそのすぐ向こうには切り立った断崖が聳える。腹ばいになって下を覗き込むと波が激しく岩を打ち付けている。。。」なんて、今にも殺人事件が起こりそうでわくわくです。いわゆる観光名所的な安全整備された崖などとは違って、本当にすぐ横に死がある感覚は日常生活ではなかなか味わえないものです。
さてここから西に足を進めて、お次は軍艦岩と立神岩という海の中から生え立つ巨大な岩々です。どうやってその神秘的な形になったのか、悠久の時間を感じさせます。山の中には人面岩というものもあるようなのですが、歩けどもたどり着かずとうとうその姿は拝めませんでした。そのすぐそばの海底には古代遺跡とも言われる与那国島海底地形というスポットがあるそうで、海もきれいで温かいですからダイビングにもうってつけだろうなと海人に憧れました。
さらに車を走らせること数分。今回の目当ての一つにたどり着きました。近年新作の映画が公開され、注目を集めたこともありご存じの方も多いかもしれませんが、この島は「Dr.コトー診療所」のロケ地なのです。かくいう私も子供のころに見て涙した作品で、ロケ地を見るのを楽しみにしていました。あの診療所を前にし、あの診察室入って、その空気を感じて、感慨深いものがありました。
船が着いて今までで数時間ほどですが、港から見てすでに島の外周を4分の3の地点まで来てしまいました。それではコトー先生も自転車で走っていた美しい海岸線の南牧場を通り、いよいよ日本最西端へ。
東京から2000km以上も離れた西の最果ての地。我々は何処から来てどこへ行くのか。世界は広く、海の向こうに広がっている。きっと私たちはどこまでも行けるだろう。そんなポエミックな感傷に私を浸らせる旅でした。
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