旅するランニングNo.01「静岡市、大浜公園」TJAR概要
JR静岡駅から歩いてTJARのゴール地点に行ってきた~人はなぜ走るのか~

さぁ今回から始まりました。“旅”と“走る”を愛する人のための連載記事、「旅するランニング」。こちらでは旅先で走ってみた場所、ランナーゆかりの地、いつかは行ってみたい憧れのランコース等々、旅とランニングにまつわる内容を不定期で紹介していきたいと思います。 記念すべき第一回にご紹介するのはTJARのゴール地点、静岡県の「大浜公園」です。 日本一過酷な山岳レースとも呼ばれる、「トランスジャパンアルプスレース」。その果てしない道のりの果てが、この大浜公園(海岸)です。 ランニング、トレランをしている人にはご存じの方も多いかと思いますが、一応トランスジャパンアルプスレース(以下TJARと略す)の概要を説明させていただきます。 TJARは2002年に岩瀬幹生氏によって創立された日本最長距離を誇る山岳レースで、その総距離なんと415キロ。フルマラソン約10回分を山でやるというのだから狂っています。 スタート地点、富山県魚津市の早月(はやかわ)河口から北、中央、南アルプスの山々を超えて、ゴールは静岡県静岡市の大浜海岸に至る超過酷なコースです。つまり日本海から太平洋まで行くため、にっぽん横断というわけです。制限時間は8日間。コース全体に30か所ある関門を設定された時間内に通過できなければその時点で失格となります。非常に危険なレースのため、走力はもちろんのこと、天候判断や高度な地図読み能力まで求められます。ですから、だれでも挑戦できるわけではなく、書類審査、選考会を経て選ばれた勇敢な戦士らのみがこの壁に挑めるのです。 大会の理念は「自己責任。自己完結。」可能な限り外部からのサポートは受けず、誰にも迷惑をかけない挑戦にしたいという意味があります。 これまでの大会記録は2022年に土井陵さんが樹立された4日17時間33分という驚異的なものです。

静岡駅に降り立ちました。 “模型の世界首都・静岡”。さすがプラモデルの街です。 駅から大浜公園まで約5キロ。思っていたよりあります。けれどもこのくらいは何でもないと、つい強気になってしまいます。

ここが大浜公園につづく大浜街道。TJARの選手たちもここを走ったのかと考えると思わず走りたくなってきます。

ちょっと走りました。リュックと革靴で辛かったです。 意外と交通量があり、路側帯が狭い部分は歩行者には厳しかったです。 しかしようやく海岸線の松の木が見えてきました。テレビでも見た、この道。この先にゴールが。 ↓バス停「大浜公園入口」

封鎖されていました。そういえば2024年大会のゴール地点は南西に1キロほど移動したとか。工事のせいでしたか。しかし今の私にはまだこの先の景色を見る資格なしと告げられているように感じました。正規のルートで挑戦してこい。すべての工程を乗り越えたものにしか門は開かないと。なんてさすがに考えすぎですか。

せっかく来たので海は見たくて別の入り口をさがしました。広大な太平洋。防波堤を走る人もいました。いいなぁ。 なぜ第一回にこの大浜海岸を選んだか。それはここが私の目指すべき最終地点だからです。 私はNHKスペシャルでこのレースを知り、その恐るべき熱量に魅了されました。なぜ挑むのか。いったい何を求めて?その先で得られるものとは、、。 そして、TJARへの憧れから私もランニングを始めたのです。 壮絶を超えて、満身創痍の彼らはどんな思いでこの地を踏むのか。私がそれを知ることができる日は果たして訪れるのか。 私の挑戦はまだ始まったばかりです。
トランスジャパンアルプスレース 2024