「モンゴル料理 ウランバートル」両国異文化体験/ ヤギ肉料理
【写真】/メニュー/ ~モンゴル人力士はなぜ強いのか?その答えに迫る(かも)~

モンゴル人の友人に紹介されて、両国にある「モンゴル料理 ウランバートル」へやってきた。 中に入るとふーんと、羊特有のミルクの風合いの香りが鼻に入ってくる。 壁には馬頭琴。小学生の頃読んだ“スーホーの白い馬”が記憶に蘇って、少し悲しくなった。 そして両国といえば相撲。何を隠そう私は相撲が大好きである。両国へ初めて訪れてテンションが上がっている。 元力士の方がやっているちゃんこ鍋屋さんは多いみたいだが、このお店も力士の家族が経営しているそう。 近年相撲界では外国人力士が大変な活躍を見せているが、その大半がモンゴル人である。 モンゴルには伝統的な競技、「ブフ」があり、日本の相撲と比べて、制限時間や土俵がなかったり、衣装が違ったりはするものの、根幹は似ていて、その血を受け継ぐモンゴル人力士らが日本の相撲を大きく盛り上げてくれている。 しかし現在、外国人力士は各相撲部屋(師匠とその弟子力士らが稽古含め共同生活する場)に一人という制限があり、日本人力士よりも厳しい世界で戦っている。 もしかしたらはるばるモンゴルからこの遠い地へやってきて、懸命に相撲を取っている力士たちにとって、故郷の香りを感じるオアシスのような場所なのかもしれない。 それでは、強さの秘訣?モンゴル料理の実態を明かしていこうと思う。

「ゲリーンホーショール」(左)と「ナーダムホーショール」(右) これらはモンゴルの揚げ餃子だ。 ゲリーンホーショールは大きな平べったい餃子のような見た目だが、中はジューシーな羊のひき肉。噛むと肉汁があふれてきます。外側はカリッと揚げられている。 ナーダムホーショールは円盤型のクレープ生地のように見えるが、中身は牛ひき肉とニラで、こちらの方が匂いや味は餃子に似ている。中国由来の、独特なコクがある醤油につける。 どちらも面積が大きいので満足感がある。 ちなみにこの“ホーショール”という料理はモンゴル最大の祭り、ナーダム祭でよく食べられるそうだ。

続いては「ボーズ」 音響機器メーカーではありません。 こちらもモンゴルの定番料理で、蒸し餃子です。小籠包のような見た目で、味も似ていているが、中は羊のひき肉。美味しい。 個人的には熱々過ぎないのが良かった。たこ焼きと小籠包は焦熱地獄だから。 やはり隣国である中国の文化を色濃く映している。しかし決定的に違うのは割合質素な味付けで、肉料理が多いこと、さらに遊牧民族ならではの羊肉が主用なことなどだろうか。 ドリンクも紹介しておこうと思う。 私が飲んだのは「チャツァルガンジュース」。 これはスナジグミ、シーバックソーン、またはサジーとも呼ばれるグミ科の果実のジュース。日本ではあまり流通していないもので、初めての味だった。柑橘類から酸味を抜いたような?不思議な味。 それから「モンゴルウォッカ」。 ウォッカをミルクで割ったもので、飲みやすかった。 メニューにはなかったが、モンゴルには“馬乳酒”というその名の通り馬乳を原料とした伝統的なお酒(アルコール度数は1%程度と微量)があり、これはあの、カルピスの開発の由来となった飲み物なのだ。ぜひ現地で飲んでみたい。

「羊レバー炒め」 初めて食べたが、牛肉のそれよりあっさりしていて食べやすい。 レバー特有の鉄っぽい味と羊の風味が混ざって未知の味わいだった。羊の油だろうか、一緒に焼かれていたラードのようなものは意外にしつこくなく、レバーと一緒に食べると味のバランスが取れてよりおいしくいただけた。 他にも「グゼーニ サラダ」(牛胃袋ときゅうりを甘辛くあえたもの)や、「羊肉もやし炒め」もいただいた。後者はポン酢のような風味があり、米が食べたくなった。

「ツォイヴァン」 焼きうどんや焼きそばに近く、バターで焼かれており、濃厚な味だった。麺は厚めの平面でもちっとしている。 モンゴル人の男性が好んで食べるらしく、確かに油多めでガツンと食べ応えのあるボリュームだった。 ちなみに今回私は食べられなかったが、このお店で最も人気のあるメニューは、羊の骨付き塩茹で肉、「チャンサンマハ」。今度訪れたらぜひいただきたい。 最後はデザートとして、ヨーグルトにサジーのソースをかけたものを食べた。 おいしゅうございました。

どの料理にも新鮮な味わいがあって、一つの体験として濃密な時間になった。 食は源泉的な文化であり、民族における風土や精神の現れなのだということを改めて感じた。 これからもモンゴルと日本の良き関係を願って。 それではまた。 --------------------------------------- 「モンゴル料理 ウランバートル」 ・営業時間 【月・火・水・木】 ランチ 11:30〜14:30(L.O.14:00) ディナー 17:00〜22:00(L.O.21:30) 【金】 ランチ 11:30〜14:30(L.O.14:00) ディナー 17:00〜23:00(L.O.22:30) 【土】 11:30〜23:00(L.O.22:30) 【日】 11:30〜22:00(L.O.21:30) ・定休日 年中無休 ・アクセス JR両国駅から徒歩2分 ・価格帯 ランチ 1000円~2000円 ディナー 3000円~4000円
モンゴル料理 ウランバートル