東京高円寺阿波踊り2025。~阿波踊りの魅力に迫る~【写真】
人溢れ華やぐ高円寺の熱い夜。私も阿保なら踊らにゃ損々

高円寺で阿波踊りがあると人から聞いた。 高円寺で阿波踊り?なぜ?徳島のものではなかったか?きっと小規模なものだろう。 そう侮っていたが、調べると来場者数は100万人規模。高円寺に100万人というのはとても信じられなかった。 “東京高円寺阿波踊り”は毎年8月の最終週の土日に行われる。 2025年の日程は8月23日と8月24日で、時間は両日ともに17:00~20:00。 会場はJR高円寺駅周辺の道路である。

8月24日18時ごろ 高円寺駅は混みそうなので、阿佐ヶ谷から徒歩で向かうことにした。 祭りは高円寺駅を北部中央とし、南北に連なって挟む二本の道路を、何十もの“連”(踊り手と演奏者が一体となった塊)がぐるぐる回っており、会場のどこからでも観覧可能だ。(高円寺駅周辺は交通規制で一方通行があるのと、有料観覧席には立ち入れないことに注意) 南部は比較的人が少ないということで南から北上していくことにした。 会場に近づくと太鼓の音が聞こえてきた。それまで閑静な住宅街だったのに人が増えだし、飲食店はここぞと机を展開し営業している。

18時30分ごろ。 沿道に出た。 道の両端にはずらりと見物客が並んでいる。遠くから太鼓の音は聞こえど姿は見えず、どこ行けば見えるかなとウロウロしていると、人混みの向こうから旗が現れた。後ろには踊り手が列をなしている。 “連”が近くまで来ると、空気が変わった。 それまで薄暗かった周囲がぱあっと明るくなった気がした 細い道で、すぐ目の前のところを踊り手が通る。淑やかな手がひらひらと中を舞う。 ドキッとして、軽やかで優雅な舞に見とれてしまった。今まで見てきたどの祭りとも違い、華やかだ。女性が多いからだろうか、衣装や踊り上品だからだろうか。分からないが、とにかく世界観に飲み込まれて圧倒された。 先頭で笠を被っている人達の踊りが女型(これは女性のみ)。 その後ろから半股引きスタイルでダイナミックな踊りを見せるのが男型(男女混合)。 さらに後ろには太鼓隊や囃子隊が続いている。 想像以上に大きく響く太鼓の音で靴が震えているのを感じた。 初めは惚けて、訳が分からずついて行ってしまったが、それでは追いかけるばかりで踊りを見ることができないことに気が付いた。 すると私の後ろから、別の”連”が現れた。なるほど分かっていたつもりだが、すべての“連”は決められた順路を周回しているため、同じ場所で見ていれば向こうからやってきてくれるのだ!!

19時ごろから北上し、商店街に差し掛かった。 人混みの向こうに笠が連なり、うねりを見せる。これがまた美しい。 どの“連”でも、ヤットサー!ヤット!ヤット!という掛け声が上がる。 有名な、“踊る阿呆と見る阿呆。同じ阿保なら踊らにゃ損々”というのは聞くことが叶わなかった。 どの連においても、衣装も、踊りも、太鼓や囃子も違っていて、それが何十もあって繋がっている。 歴史は70年近くもあり、代々受け継がれてきたのかと思うと物凄い“長さ”だ。

19時30分ごろ、高円寺駅の北側で少し離れたところから観覧。 現代的な街の中で、群衆に囲まれた隙間から現れては消えていく。 怪しい魅力でもって舞う姿は妖怪のようで、さながら百鬼夜行だった。 カウントダウンが始まり、20時ぴったりに終わる。 高円寺が熱気に包まれた夜だった。 本当に感動して、去年行っていないことを悔やみ、来年はもっと時間をかけて見ようと決心した。

~行動メモ~ ・高円寺駅周辺は一方通行だらけで思うように進めなかった。 ・間近で見たいなら南側がおすすめ。 ・北側は道路が広いので早めに場所取りをすれば座って見られそう。 ・しっかり見たい人は有料席を視野にいれても良いかも。 ・20時過ぎ、JR高円寺駅は非常に混雑するので、高架下を歩いて行って阿佐ヶ谷駅を利用するのも手。
NPO法人 東京高円寺阿波おどり振興協会